


明の太祖朱元璋(しゅげんしょう)は、中国の統一国家としては初めて、長江の南に首都を定めました。それが南京です。
彼の陵墓は南京の紫金山にあって、明孝陵(みんこうりょう)と呼ばれ、世界遺産に登録されています。
南京の東に蘇州(そしゅう)があります。「天に極楽、地に蘇州」という中国の古い言葉通り、蘇州は極楽のように素晴らしい所だと讃えられてきました。
蘇州にある古典園林もまた、世界遺産に登録されています。
臥薪嘗胆の呉越戦争で最後に勝利したのが、越王の勾践(こうせん)です。南京が歴史に登場するのは、彼がこの地に町を建設したのが最初だといわれています。そして三国時代には、呉の孫権(そんけん)が、南京を都と定めました。
南京は、20世紀に再び首都に返り咲きます。近代中国建国の父孫文(そんぶん)は、臨時大総統として南京で執務しましたが、この地が首都であったために共産党軍の攻撃目標となり、そしてまた、日本軍による大虐殺を招きました。
このように数奇な歴史を持つ南京は、中国人の間で、もっとも哀愁に満ちた街だといわれていますが、中国有数の古都、物産の豊かな江蘇省の主都として、その存在感を高めています。
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