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(美しい海辺の街アモイとチンタオ-2/5) |
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幸いホテルには、南京の桜花苑とは無関係だが、同じ名前の日本料理店があり、ここで夕食のお世話になった。明日はお目当ての鼓浪嶼見物である。 ホテルは鼓浪嶼の対岸に位置しており、船着場までは少し遠いが歩いて行ける。厦門島側の船着場から対岸の鼓浪嶼までは500メートルほどの海峡が横たわり、頻繁に連絡船が行き来している。 |
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船着場付近は細長い公園が連なり、花畑や噴水、それに海峡を行き交う船や対岸の景色を楽しむ遊歩道が整備されていて、大勢の人で賑わっている。 ちょうどこの辺りが、ダウンタウンなのだろう。細い路地を少し入ると屋台がいっぱい建ち並び、ごちゃごちゃした中国の街並みが顔を覗かせている。 好奇心も手伝って、狭い路地に足を踏み入れたが、さすがにこの辺りで食事をとるのは気が引けたので、途中で路地を引き返し、船着場の向かいにあるレストランの2階でブランチをとった。
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レストランの窓から見える船着場の周りには、労働節を祝うためなのだろうか、赤を基調にしたアドバルーンや幟、空気で膨らませたゴム製の太い円筒のアーチなどが、所狭しと飾り立てられている。じつに今様の中国らしい原色尽くしの派手な色彩だが、海峡を隔ててレンガ色の屋根に白壁の古い洋館が見える風景には、どうしても馴染まない。 |
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船着場には切符売り場が幾つもあって、どれがどれだが分からない。 何か様子が変だなぁと思っていると、船は対岸に向かわず、大きく右にカーブを切って北に進路をとった。そのうち西に迂回して、鼓浪嶼の裏側に向かってゆく。 あれっ! この船は対岸の大陸行きだったのかと一瞬焦ったが、こんどは島の裏側を南下して南端からまた進路を東に向けた。どうやら鼓浪嶼を一周するようだと安心する。 |
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島の東側の岬に差しかかると、鄭成功の巨大な石像が、小さな島を護るかのように断崖に屹立し、行き交う船を見下ろしている。 結局この船は島をぐるりと一周してから、もとの位置まで戻ってきて鼓浪嶼の桟橋に停泊した。 島に関して何の予備知識も持たなかった私には、一回りしてもらったことで、この島の概要が手っ取り早く把握できた。勿論直接対岸に行く船が幾らでもあったはずだが、怪我の功名とはこのことだろう。 |
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ようやく鼓浪嶼に上陸した。 鼓浪嶼は2平方キロメートル足らずの小島だが、2万人以上の人が住む。租界地だった影響で緑のなかに古い洋館が立ち、とてもエキゾチックな感じがする。厦門島が見える海峡沿いは遊歩道になっていて、濃緑で葉の厚い南方独特の街路樹と、麦藁帽やサングラスを売るお土産屋が並んでいる。 |
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