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中国紀行|洛陽・黄河

(洛陽の牡丹と杜甫墓、そして大黄河-1/6)

  2007年4月
洛陽の牡丹 洛陽の牡丹  

洛陽には、昔一度行ったことがある。
世界遺産の龍門石窟白居易ゆかりの香山寺、漢代の古墳群など、中国の歴史と文化が凝縮された街で、とても気に入っている。

ただしもうひとつ、この街を有名にしているのが牡丹で、毎年4月に開催される牡丹祭りには、市内のホテルが殆んど満室になるほど、花見をする観光客で賑わうのだそうだ。

名にし負う牡丹の花をぜひ見てみたいというのが、今回洛陽を訪ねる最大の理由である。

洛陽の牡丹 洛陽の牡丹
           

南京から洛陽へは、汽車か飛行機で河南省の省都鄭州に入り、そこからバスで移動するというルートが考えられるが、汽車だと鄭州まで700キロ、特別快速でも7時間近くかかる。月末に予定があったため、時間的な制約から飛行機で行くことにしたのだが、天気予報で晴天の日を選んだり、風邪で体調を崩したり、そんなこんなでずるずる日を過ごし、ようやく4月24日の鄭州行きの切符を手配した。

           

斬新な鄭州の飛行場から市内行きの連絡バスに乗ると、終点の民航大酒店という3星のホテルに着く。すでに夜の9時をまわっていたので、ここに2泊することにした。

カウンターに赴き2泊を依頼すると、スタンダードルームで一泊600元だという。3星級ホテルの相場の倍近い。倍もする値段を
OKするのも何だかしゃくなので回れ右して外に出ると、さっそく呼び込みの運転手が近づいてきて、「もっと安いところを知っているよ。7元でいいよ」という。

  鄭州の空港
                       

人のよさそうな顔をしていたので、彼の話しに乗ることにした。タクシーで7-8分走ると、ホテルに着く。運転手は紹介した責任もあってか、それとも、紹介した手数料をあとでもらうためか、カウンターまでついてきた。

「標準の部屋を2泊お願いします」
「明日は満室ですので、1泊だけになりますが・・・」
「何かあるんですか?」と尋ねると、
「全国会議が明日から始まるので、市内の3星級以上のホテルは全部満室です」という。
結局1泊だけになったが、ついてきた運転手が交渉してくれたおかげで、3星ホテルとしては標準的な値段で落着した。さっきのホテルが普段の倍近い料金を提示した理由が、ようやく分かったのである。

                       
鄭州駅  

牡丹祭りの期間中、洛陽のホテルは殆んど満室になるという。そのため鄭州に
2泊し、日帰りで洛陽の牡丹を見たあと、翌日鄭州の「黄河遊覧区」で遊び、夕方の飛行機で南京に帰るつもりでいたのだが、皮肉なことに、両都市ともホテルはタイトな情況にある。チェックインしたあと、部屋でワインを飲みながら、地図を広げ思案した。

洛陽と鄭州のちょうど中ほどにある鞏義(ゴンイー)という町に、北魏時代の仏の

石像が保存されている石窟寺がある。前回の洛陽旅行で、いろいろ調べたときに少し興味を持ったが、時間的な余裕がなくスキップしたところだ。

2日目をここに泊まることにすれば、洛陽での時間を多くとれるし、その翌日、石窟寺がどんなものかこの目で確かめることもできる。おまけに、ホテル代も高くはないだろう。そう考えてみると、鄭州のホテルの情況はまさに天の助け、こんなうまい旅行プランはない。すっかり嬉しくなってワインを全部飲み干し、眠りについた。

                           
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