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(昆明、大理そして玉龍雪山-2/5)

           
                       

昆明の街は、ディエン池という大きな湖の傍に立地している。予約済みのホリデーインにチェックインしたあと、西山森林公園からロープウェイでディエン池の上空を渡り、そこからボートに乗って雲南民族村に立ち寄ってみた。

民族村には多くの少数民族のパビリオンがあり、それぞれの民族衣装で着飾った女性が歓迎してくれるのだが、白族、納西族など種族が違うとはいうものの、私の目には皆同じようなタイやベトナム系の顔立ちをした綺麗なお嬢さんたちであった。

                     
石林1  

翌日旅行会社のスタッフが、石林行きの団体バスが発車する場所まで案内してくれた。昆明市からは126キロ、バスで2時間の行程である。石林に近づいてくると、石灰岩が山の中腹に幾つも頭を出していて、カルスト地形に入ってきたことが分かる。

石林は約12平方キロメートルに広がるカルスト地形で、その名の通り、ひとつひとつ鋭く切り立った岩柱が、欝蒼と茂る樹海のように立ち並ぶ奇観である。

                     
主要地域は4平方キロメートルほどだが、下から見上げると先の尖った岩柱は天を突き刺すように群立していて、迷路のような通路を上がったり下りたり、岩柱の細い裂け目をくぐったりして、すっかり童心に帰ってしまった。
獅子亭

石林の中で一際高い岩山の頂上に、獅子亭と呼ばれる小楼が建っている。ここに登るには幾つかのルートがあるが、目的地は一箇所なので、どのルートも行列ができていて先に進まない。

はるばる雲南省までやって来たのだから、一期一会である。結局1時間近く行列して小楼に登った。大変な人出なので小楼で立ち止まることはできず、人波に押されながらアッという間に降りねばならない。

頂上にいられたのは僅か1‐2分だったが、細長く先の尖った岩柱の林立する様を一望し、石林全体の広がりを知ることができた。

 

すっかり時間を忘れてあちこち見てまわり、集合場所の昼食をとったレストランまで戻ってくると、乗ってきたバスが見当たらない。食堂の人が私を覚えていて、バスは3時に昆明に帰ったという。もう1時間も前のことだ。バスガイドの事前説明は、ちゃんと聞いていたつもりだったのに・・・。

幸い店の人が親切に他のバスの運転手に話してくれて、それに乗せてもらうことができた。路線バスのようでずいぶん古ぼけていたが、贅沢を言える立場ではない。この日大理に向かう飛行機の時間が遅かったので、事無きを得たのである。

   
大理古城から滄山を望む  

大理は昆明からさらに300キロほど西の東経100度にあり、この経度はちょうどタイのバンコクあたりになる。大理地方の特産品である大理石は、この町の名前に由来しているそうだ。

大理もやはりアル海という大きな湖に立地した街だが、昆明と違うところは、滄山という4,122メートルの主峰を抱いた山脈の麓にあることだろう。
夜の10時ごろに大理の飛行場に着いたが、旅行会社差しまわしの運転手が出迎えてくれた。翌日何時にしますかと聞くので、ゆっくりめの9時と答えた。

大理は白族の自治州で、100万人以上の白族が住んでいるという。観光案内をしている女性たちは、看護婦のように白くて大きな丸い帽子を被っている。族の名前の謂れかどうか知らないが、着ている衣装も白っぽい。

白族の娘さん  
   

翌朝、昨夜の運転手と、民族衣装で着飾った白族の大柄なお嬢さんが、ホテルに出迎えに来てくれた。彼女は今日1日大理の案内をしてくれる白族のガイドで、わたしの帽子は街で一番大きくて立派だと自慢して微笑む。彼女たちは、この白くて大きな丸い帽子を、思い思いに自分で作るのだそうだ。

(続く)

       
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