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(世界遺産武陵源と憧れの洞庭湖-2/5)

翌朝飛行機で、長沙から張家界に向かった。

張家界の街からタクシーで1時間ほどのところに武陵源があり、1992年、四川省の九寨溝、黄龍と共に、世界遺産のなかの自然遺産に登録された。
390平方キロメートルに及ぶ広大な地域に、石英砂岩層の隆起侵食で形成されたという垂直に切り立つ岩山が、3千個以上も立ち並ぶ天下の奇観である。

張家界国家森林公園    

この地域は幾つかの自然保護区に
分かれていて、僅か2泊ばかりの旅
程ではとてもすべてを回ることはできない。短時間で特に有名な景勝スポットにアクセスするには、ロープウェイを利用するのが手っ取り早い。

地図を広げてみると、武陵源の手前と奥の方に、それぞれロープウェイで登れる場所がある。

                       

手前の張家界国家森林公園は遊歩道が併設され、周遊には時間がかかりそうなので、先ず奥にある天子山風景区に出かけることにした。

ホテルに待機しているタクシーの運転手をつかまえ、夕方まで幾らの定額で話しを纏め出発である。長沙から北西の方向に約300キロも離れ、山岳地帯に入り込んでいるこの地域はさすがに空が青い。

     
     
  天子山の行列  

天子山風景区のロープウェイの入り口は、国慶節の連休で押し寄せた人の波に溢れていた。

春節の連休で玉龍雪山を訪れたときの、あの行列の再現である。
なかなか先の見えない行列は遅々として進まず、ここでも結局2時間並んで真新しいロープウェイの乗り場に辿り着いた。

     
  キャビンのなかに5‐6人が入れる新式で、急角度に上昇してゆくスピードはとても速い。山の傾斜に沿って上昇してゆくと、やがて真っ直ぐ天を突くような岩山が見えてくる。

岩山の上の方は、立方体の岩柱状になっていて、何本も垂直に聳え立っているのだが、それぞれの岩柱には頂上まで松の木が生い茂っている。切り立つ岩柱の高さは数十メートルもあって、下から見上げると息を呑むような高さだ。
     
 

ロープウェイは快速で上昇する。

山の高度がどんどん上がってゆくと、天を突くように聳えていた岩柱が目線の高さに近づき、そして通り過ぎてゆく。キャビン内は一瞬静まり返って、全員が息を呑む。

あっという間の空中ショウだったが、斧で削り取ったような石英砂岩が林立するこの光景は、やはり天下の奇観と言うべきだろう。

翌日は張家界国家森林公園に向かい、黄石寨のロープウェイに乗って、岩柱が延々と広がる遊歩道を散策することにした。公園の入り口に着くと、またもや人の波である。
昨日の天子山風景区よりも人出はさらに多く、行列はロープウェイ乗り場よりずっと手前の階段から続いている。

(続く)

  天子山ロープウェー
       
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