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江南の街道・

寧波(ねいは)・普陀山(ふださん)

 

1973年に、寧波から25キロほど西にある河姆渡(かぼと)村の工事現場で、大量の籾殻や陶器の破片が発見されました。その後の発掘調査で、これらの遺跡は新石器時代のものであることが判明、河姆渡文化と命名され、黄河文明以外にも古い文明があったということで話題になりました。

このように古い起源を持つ寧波は、遣唐使船や明の時代の勘合符(かんごうふ)船の寄港地として、日本とも深い係わりを持った港町です。

                   
寧波・普陀山1   寧波・普陀山2
(月湖公園)
(市の中心部三江口の花壇)
                 

寧波の中心部は北緯30度より少し南にあり、日本でいうと屋久島の南、トカラ列島あたりに位置します。市街区の人口が200万人ほどの、比較的大きな都会です。市の中心部に月湖という大きな湖と公園があり、街全体にとても落ち着いた雰囲気を与えています。

     

3つの川が交差する市内中心部は、勘合貿易が行われた明代には、日本船専用の埠頭もあったといわれています。

郊外には、釈迦牟尼の仏舎利(ぶっしゃり)が納められていたとの伝承で有名な阿育王寺(あいくおうじ)や、曹洞宗の開祖道元や、雪舟が修行した天童寺(てんどうじ)があります。

また、寧波料理は、薄味で醤油をベース

寧波・普陀山3
(城隍廟名物の小吃)
としたものが多いので日本人には馴染みやすいかも知れません。料理の材料がサンプル風に並べられている、小吃(シャオチー)が当地の名物です。
     
  寧波・普陀山4 寧波・普陀山5
(沈家門の快速艇乗場)
(普済禅寺)
           

寧波から大型フェリーで海を東に向かうと、30分ほどで100万近くの人が住む舟山島に着きます。このあたりは、銭塘江(せんとうこう)から流れ出る大量の土砂で、海の色はどこまで行っても茶色!!青い海しか知らない日本人には、あっと驚くような景観です。

この島の東端に沈家門(ちんかもん)という中国最大の漁港がありますが、延々と続く港に漁船がびっしりと停泊している光景は圧巻で、夜の海鮮屋台も名物になっています。この漁港から快速艇に乗って、15分ほどで普陀山に着きます。

     
寧波・普陀山6  

この小島は、中国四大仏教名山のひとつで、多くのお寺が建っていますが、とくに普済寺(ふせいじ)、法雨寺(ほううじ)、慧済寺(けいせいじ)の三大禅寺が有名です。海抜299メートルの雲霧山慧済寺から法雨寺に向かって下りる山道からは、東シナ海に広がる海岸線を一望することができます。

また、五代十国後梁(こうりょう)の時代に、中国の五台山から観音像を日本に持ち帰ろうとした僧が、普陀山にさしかかったところで嵐に遭い、観音像が中国を去りたくないためだと悟って、像をこの地に奉納したという話しも伝わっています。これに因んだ「不肯去(行ってはならぬ)観音院」が建てられていますが、海辺に広がる独特のレイアウトで、なかなか趣のあるところです。

(不肯去観音院)
             
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