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江南の街道・

紹興(しょうこう)

 
 

紹興が歴史に登場するのは、呉越の戦いがあった春秋後期で、紀元前490年に、越が都を築いたのが最初だとされています。隋の時代には越州と呼ばれていましたが、南宋の建炎年間に紹興府と命名され、現在の名が定着しました。


紹興は水資源が豊富で、大小さまざまな湖が点在し、運河や石橋がとても多いなど、江南文化の特徴を色濃く残した街です。

日本ではむしろ紹興酒の名前のほうが有名ですが、豊かな水資源が伝統的な酒造りを支えてきたともいえるでしょう。

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(お土産屋に並ぶ色とりどりの紹興酒)
   

市街区は人口60数万人のこじんまりした町ですが、白壁に黒い瓦屋根の古い建物が随所に見られ、江南の街の雰囲気を満喫することができます。

また、この街は、清末から民国の時代に活躍した魯迅や、毛沢東の片腕として長きにわたり首相を務めた周恩来の祖居があることでも知られています。とくに魯迅の旧居一帯は魯迅故里として整備され、お土産屋などの立ち並ぶ紹興市最大の観光名所となっています。

                             
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(魯迅も通った居酒屋「咸亨酒店」)
(魯迅故里前の広場)
     

魯迅は、日本に留学していた当時、伝統的な儒教の教えに縛られ、封建社会のくび木から抜け出せずにいる母国のあり方に強い疑問を持ち、帰国後次々と反響を呼ぶ作品を世に出しました。 

その中に「孔乙己(こういっき)」という酒場に集まる庶民を描いた短編がありますが、舞台となった「咸亨(かんきょう)酒店」は、ちょうどこのお土産屋通りの外れにあり、今もたくさんのお客で賑わっています。

           
紹興5  

清末民初の古い街並みが保存されている倉僑直街(そうきょうちょくがい)の狭い路地には、土産物を売る家などもあって一部観光地化されていますが、往時の中国の面影をうかがい知ることのできる、興味深い空間だといえるでしょう。

また、この街には、漢の時代から始まったという古い採石場の跡地が幾つか残されており、その多くは石橋を造るために利用されたといわれています。

石場を深く掘り進んで湖に変わってしまったという東湖や、奇岩が残された吼山(こうざん)、柯岩(かがん)など、一風変わった風景が、街の中に点在しています。また、 郊外には越王勾践(えつおうこうせん)が恥を忍んだ会稽山(かいけいざん)があり、太古の歴史に思いを馳せることもできます。

 
(倉僑直街歴史保存区)
 
                         
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