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南京虐殺記念館

 
 

南京を語るとき、やはりこの建物に触れないわけにはゆきません。
記念館は、市の中心からそう遠くない所にあり、週末には多くの見学者が訪れています。完成は意外と新しく1985年で、玄関の「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館」の文字は、ケ小平の手になるものです(中国語の屠殺は虐殺を意味します)。

2万5千平方メートルの広い敷地には、玉砂利とコンクリートのオブジェが配され、「万人坑」と呼ばれる戦死者の発掘跡に建てられた展示館では、土中から露出した人骨がガラス越しに見られるようになっています。

目にしたくないものを見せられているという異様な雰囲気に、強い圧迫を感じるのは、私だけではないでしょう。

(注)記念館のリニューアルが完了し、再オープンされました(本文の説明や写真は、旧館のものです)。

 
    (虐殺記念館の門標)
   
    (この建物に人骨が展示されています)
                           
    明代功臣の墓                  
                           
(徐達の墓) (李文忠の墓)
 
明孝陵のある紫金山の西側には、朱元璋の功臣として名高い徐達と李文忠の墓が、開発の進んだ街の真ん中に、ひっそりと残されています。

徐達(1332-1385年)は安徽省の人で、早くから朱元璋に従い、地方の軍閥や元との戦いに活躍、魏国公に封じられ、明開国第一の功臣と伝えられています。神道に建てられた石碑は、功臣の陵のなかでは最大のものです。
李文忠(1339-1384年)は江蘇省の人で朱元璋の姉の子。のちに朱元璋の養子となって朱姓を名乗り、勇猛果敢、大いに戦果を挙げて、曹国公に封じられました。
 
    栖霞寺                  
                           

南京の西、20キロほどの郊外に、栖霞山があります。楓の木が多く、秋の紅葉がとくに有名な観光地です。

この山の麓には六朝の時代に創建された、南京では最大の栖霞寺(チーシアスー)があります。現在の建物は1908年に再建されたものですが、境内には

   
(栖霞寺の舎利塔) (舎利塔の彫刻)

舎利塔や千仏岩などが残されています。とくに舎利塔は、隋の時代に創建、南唐の時代(937−975年)に再建されたもので、長江以南ではもっとも古い石塔のひとつです。江南では珍しい密櫓式で、 釈迦成道の八相図が刻まれ、文化財としての価値も高いと評価されているだけに、なかなか見応えがあります。

また、鑑真一行が渡日に失敗して海南島に流されたとき、陸路揚州に戻る途上で、弟子が住職をしていたこの寺に立ち寄ったことでも知られています。

   
  美齢宮
   

紫金山の明孝陵のそばに、美齢宮(メイリンコン)があります。 1931年に建設されましたが、日中戦争終了後、国民党政府が重慶から南京に戻ったため、総統官邸として修復されました。その後、蒋介石と宋美齢の住居として使用され、2階には宋美齢の寝室や、彼女の使った家具などがそのまま残されています

   
(美齢宮) (美齢宮2階の宋美齢の部屋)
 
蒋介石が台湾に亡命したあと、宋美齢の方が有名になったこともあり、この建物は美齢宮と呼ばれるようになりました。
 
  石頭城公園        
                 

石頭城(シートウチェン)公園のある場所は南京市を取り囲む城壁の南西に位置し、外敵からの侵入に備える要衝として知られてきました。

三国志の時代、呉の孫権がこの山の崖を利用して城壁を築いたとされ、諸葛孔明が「石頭虎踞(石頭に虎がうずくまる)」と評したことから、石頭城が南京の別称となりました。

その後、石頭城は要塞としての価値がなくなり放置されてきましたが、1985年から始まった秦淮河環境整備計画の一環として、7万平方メートルに及ぶ一帯の住宅や工場が移転され、石頭城公園として市民に開放されています。

自然の崖を利用しているだけに、20メートルを越える城壁の高さに圧倒されます。 風化して岩の露出した部分が鬼の顔に似ているところから「鬼臉城」の異名もあり、太古の歴史と新しい街並みが同居した、実に不思議な空間です。

(城壁の上から市内を望む)
(城壁の左側、縦の楕円に見える部分が鬼臉)
   
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