
七橋村というと、ずいぶん辺鄙なところにあるようにも聞こえますが、この村は南京を代表する下町、夫子廟のある秦淮(ちんわい)区に属しています。
久し振りにこの村にやってきた理由は、あの人面橋(こちら)が一体どうなったのか、見てみることにありました。
市街地の谷間にあるこの村は、南京には珍しくアカシアの大樹が通りを覆い、開発から取り残された往時の街道に、どこか遠くにやって来たような趣さえ感じます。
かつて来た時そのままの通りを歩いてゆくと、青空一杯に表示板が突き出し、「七橋瓮橋(ななはしおうばし)危険、自動車通行禁止」と大書されています。
橋の入り口では、車の進入を監視するための電話ボックスのような監視台がまだ工事中で、数人の警備員が雑談しているところでした。そして肝心の橋はというと、真っ白な石で覆われ、秋の陽光に照り映えています。


(2011年9月)
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