(寒山殿)
創建は南北朝の時代ですが、唐代になって寒山寺と呼ばれるようになりました。これは当時、寒山(かんざん)、拾得(じっとく)というふたりの僧が、この寺で修行したことに因みます。
蘇州(そしゅう)にある寒山寺の鐘は、唐代の詩人張継(ちょうけい)の詩にもあるように、夜中にも撞かれました。但し、日本のように、大晦日に百八の鐘を打つ習慣は、中国にはありません。
寒山寺の除夜の鐘を聞くイベントは、日本人の提案によって始まったといわれ、年を重ねるごとに盛んになっています。
また、寒山寺の名をもっとも有名にしている張継の詩は、時を告げるために、夜中の12時ごろに撞かれた寒山寺の鐘の音をテーマに、旅愁から眠られずにいる作者の心情が、巧みに詠みこまれています。
月落ち烏(からす)啼いて霜(しも)天に満つ
江楓(こうふう)漁火愁眠(しゅうみん)に対す
姑蘇(こそ)城外寒山寺
夜半の鐘声(しょうせい)客船に到(いた)る
(寒山寺の鐘楼)
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