(漢城公園)
沛県(はいけん)は、江蘇省の北端、徐州(じょしゅう)市に属する県で、人口120万人ほどの、小さな街です。
北緯34-5度なので、日本でいうと大阪あたりに位置します。ここは、漢民族の礎を築いた漢の高祖、劉邦(りゅうほう)の生まれ故郷として、知られています。
街のほぼ中心に大きな湖があり、その周辺一帯が漢城公園と呼ばれ、劉邦を祀ったテーマパークになっています。
劉邦は、黥布(げいふ)の反乱を鎮めるため遠征したあと、故郷の沛県に立ち寄りました。史記はそのときの情況を、次のように伝えています。
故郷の沛に立ち寄り、しばらく滞在したとき、旧知や長老、子弟を招いて盛大な酒宴を開いた。(中略)宴たけなわとなり、高祖は筑(ちく)をうちならし、自ら詩を作って詠んだ。
大風起こりて雲飛揚(ひよう)す。
威海内(かいだい)に加わりて故郷に帰る。
いずくにか猛士を得て四方を守らしめん。
子供たちの大合唱が始まると、高祖は立ち上がって舞ったが、万感胸に迫り涙がはらはらと流れた。
(劉邦像)
劉邦が詠んだこの歌は大風歌として知られ、この故事を記念した歌風台が、漢城公園の向い側に建っています。
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