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中国の世界遺産・龍門石窟

 
 
龍門廬舎那佛1  

龍門石窟(ロンメンシークー)は、敦煌莫高窟、雲崗石窟とともに、中国三大石窟と並び称される貴重な文化遺跡で、2000年に世界文化遺産に登録されました。

古都洛陽の南、十数キロのところを伊河という川が流れていますが、この川の両岸の岩山に、開削された石窟は2,345個、彫られた仏像は10万体を越えるといわれ、大小さまざまな石窟が、切り立つ岩山一面に開削された光景は圧巻です。

(龍門石窟最大の 廬舎那佛のある広場 )
                     

龍門での石窟の開削は、北魏の孝文帝が洛陽に都を移した493年から始まり、唐代前期にその最盛期を迎えました。

                     

現存する石像の3割が北魏、6割が唐の時代に彫られたと検証されています。

ただ残念なことに、千年以上の歳月で風化が進んでいるうえに、20世紀中葉に起きた文化大革命の無謀な破壊活動で、石窟の多くは仏像がなくなって、目にすることができません。

  龍門石窟1   龍門石窟2
(岩壁に無数に穿たれた石窟)
 
 
龍門廬舎那佛2 龍門廬舎那佛3  

しかし、これら仏像の中で最大の廬舎那佛(るしゃなぶつ)は、高さ17メートルで奈良の大仏よりも高く、その高さゆえに上部は破壊を免れ、龍門でもっとも芸術性の高い仏像だとされています。

当時権勢をふるった則天武后が、彫像のために大金を寄進したことから、

(対岸から巨大な廬舎那佛を望む)   (廬舎那佛)  
その顔立ちは則天武后に似せて彫られたとも伝えられ、本来中性的な仏像とはいえ、どことなく女性的な優しさが感じられます。
 
龍門 龍門西岸
(龍門北口にかかる橋) (龍門西岸の遊歩道)
唐三彩

南北に流れる伊河は、龍門石窟のある辺りだけ両岸に山が迫っており、ふたつの山がちょうど門のようにも見立てられることから、皇帝の住んだ都、洛陽の門、すなわち龍門(龍は皇帝を指す)と呼ばれるようになりました。

龍門の入口には広い公園が整備され、唐三彩などを売る多くの土産物屋が立ち並んで、観光地独特の雰囲気が伝わってきます。

(土産物屋に並ぶ唐三彩)
 

石窟は河の西岸がメインで、北の入口と南の出口にはそれぞれ橋がかけられ、対岸にゆけるようになっています。東岸には香山寺という古刹と白居易(白楽天)を記念した白園があり、これらの景点も、龍門石窟の周遊コースに組み込まれています。

 
龍門香山寺

龍門白園

(香山寺) (白園)

白楽天の墓

唐の大詩人白楽天は、詩人としては珍しく、高級官僚として大臣クラスまで出世し、退官後は香山寺の住職と親交を結び、自ら香山居士と称して悠々自適の晩年を送りました。

彼の墓は白園に安置され、傍には日本人の建てた碑があって「不朽の詩人にして後世文学の恩人、白居易先生の日本文化並びに日本人に対する多大な貢献に心から感謝の念を捧げます」と刻まれています。

(白楽天の墓)
                                         
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