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一度は訪ねてみたい街・

開封(かいほう)

 
 
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唐の衰亡で分裂した国家を再統一した北宋は、中国歴代王朝のなかで、きわめて特異な存在でした。とくに、北方異民族の侵略を防ぐため、毎年、巨額の貢物を贈り続けた屈辱外交は、他に例を見ません。

しかしその代価として、100年以上も平和を保ち、商業が大いに興って、路端には大道芸人が溢れ、屋台に集まる人びとで夜更けまで賑わったといわれています。

空前の市民文化を開花させた北宋は、絵画、陶磁器、詩(宋詞)などの分野で、最高峰と評される多くの作品を世に残しました。

この北宋の都が、開封です。

(開封市朱仙鎮木版年画)

唐末の都洛陽(らくよう)から、黄河の下流遥か東に位置する開封が、新しい都となりました。そんな位置関係から、東の都、東京とも呼ばれます。日本の東京も、東の都に由来しますが、その意味では開封のほうが、元祖東京といえるでしょう。

開封市は、いわゆる中原のど真ん中にありますが、度重なる黄河の氾濫で、かつての街並みは、地下数メートルに埋もれてしまったそうです。しかし、至るところに新設された宋代のモニュメントや公園に、往時を懐かしむ市民の強い思い入れのようなものを感じます。

       

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(開封府)   (包公湖、前方に開封府が見える)
                     

街の中心部は城壁で囲まれていますが、5つの大きな湖があり、これら湖の水面積が城内の1/4近くを占めています。

もっとも大きな包公(ほうこう)湖のほとりには、宋代の役所を模して建てられた開封府や名臣包公の祠、開封市博物館などがあって、湖畔に丹精して植え込まれた並木のある風景がよく似合います。

城内の鼓楼(ころう)広場には、有名な開封夜市が立ちます。

電球に照らし出された夜店や、大小さまざまな屋台。酔客の喧騒のなかで、往時の開封の繁栄振りを偲んでみるのも、愉しいものです。

城郭の中央を通る中山路の北側は宋都御街と呼ばれ、宋代の建物をそっくりまねた街並みが連なっています。
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(開封夜市の屋台)
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(宋都御街北広場でのアトラクション) (清明上河園、堀の向こうにラクダが2頭)  
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宋都御街の先には、かつて王宮のあった龍亭公園や「歴史のディズニーランド」と銘打ったテーマパーク、清明上河園(せいめいじょうがえん)があり、宋代の街並みや、数々のアトラクションが楽しめます。

このほかにも、空海が滞在した大相国寺、北宋当時の姿を今に残す鉄塔など、国家級の旧跡が幾つもあり、タイムスリップして中世の中国に思いを馳せるには、もってこいの空間だといえるでしょう。

(鉄塔の13階から鉄塔湖を望む)
 
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