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一度は訪ねてみたい街・

襄樊(じょうはん)  
 
襄樊1  

襄樊市は湖北(こほく)省北部にあって河南(かなん)省と接し、省内の副都心として開発の進んでいる町です。

行政管轄区域の総面積は、市とはいえ約2万平方キロ。東京都の9倍もあり、改めて中国は広いなぁーと実感させられてしまいます。

しかしそうはいっても、襄樊市とは一体どんな所なのか、お分かりになる方は先ずいらっしゃらないのではないでしょうか? 

この地は、かつて襄陽(じょうよう)と呼ばれ、三国志の時代には、曹操、孫権、劉備が覇権を争い、李白が襄陽の連作詩の中で、「襄陽は行楽の処(ところ)」と讃えた古都です。

(襄樊古城の臨漢門)

とくにこの街を有名にしているのは、三国志演義に出てくる「三顧の礼」や「髀肉(ひにく)の嘆」との係わりでしょう。

           

三顧の礼は、劉備が諸葛孔明の庵に3度も足を運んだ故事として有名ですが、その場所が郊外の古隆中(こりゅうちゅう)にあって、国家級風景区として整備され、中国の教科書にも紹介されています。

古隆中は、三国志、とりわけ諸葛孔明ファンにとって、見逃せない史跡だと言えるでしょう。

注)襄樊市から数十キロ北の河南省南陽市にも、諸葛孔明を祭った武侯祠があります。不思議なことに、襄樊市も南陽市も、国から歴史文化名城と指定され、ともに同根の史跡が残されています。

襄樊2
(古隆中の碑門)

また、曹操に追われて劉表を頼った劉備が、いそうろうの身で馬にも乗れず、内腿に贅肉がついてしまったと嘆いた「髀肉の嘆」の故事も、この地に由来するとされていますが、新野(しんや)に駐在していた時との記録があり、新野もまた、襄樊市から数十キロ北の河南省にあります。

       
襄樊3   襄樊4
(古隆中の三顧堂)
 
(襄樊古城内にある昭明台)
「三顧の礼」も「髀肉の嘆」も、とりわけ広い中国では、数十キロの差など、あまり問題にならないのかも知れませんね。
       
襄樊5  

襄樊市には、周囲約7キロの城壁に囲まれた古城があります。城壁の北は漢水(かんすい)が流れ、他の三辺は、その幅が平均180メートルもある広大な堀に守られています。古来中原の戦略要地であったため、防衛上、堀がどんどん広くなったと考えられています。

古城内には、昭明台(しょうめいだい)という大きな望楼があり、その先に古い街並みが連なっていて、ひと昔前の風情に触れることができます。

(池のように広い堀の向うに古城がある)
 

襄樊市から西へ車で2時間ほどのところに、世界遺産武当山(ぶとうさん)があります。武当山見学のベースキャンプとしてこの地に逗留し、古い歴史に思いを馳せてみるのもいいでしょう。

                   
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